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実はこの日はPig on the treeのレコーディング3日目。そっちもかなり気になりながら一路、東京へ。江戸さんは、一昨年の新春に特番を制作した際にお世話になった方ですが、今まで私が持っていた邦楽のイメージを覆した作曲家です。とにかく曲のスケールが大きい。そして良く耳にする邦楽の楽曲には無いようなリズム感を持っています。今回のコンサートは出演者もこれまた豪華版、、、今の邦楽界を担う一流の方達の共演でした。途中、休憩の前には江戸さん、藤原さん、司会者の3人でのトークタイムもありました。江戸さんは実は坂本玉宏会という会のトップでもあります。(彼にお琴を教えたのが、坂本玉宏会を創設された宇都宮の奏者 故坂本 勉氏です。)司会者からの質問が会の事に及ぶと、江戸さんはさりげなくその質問をかわしたりして、会場から笑いを誘っていました。佇まいの穏やかな方ですが、曲を聴くと熱いモノを内に秘めている方のようにも思います。
コンサートの最後(アンコール)は伯父である坂本先生が作曲された「さすらい」。藤原さんと江戸さんの二重奏で締めくくられました。まさか坂本先生の「さすらい」を最後の最後で聴けるとは思わなかった~。しかも江戸さんの琴と藤原さんの尺八でなんて、なかなか無い機会です。会場にいた坂本先生のお弟子さんの中には涙された方も居たかもしれません(苦笑)。
以前、話を伺ったときには「乾いた雑巾を更に絞るように曲を作っている」と話されていました。時間が掛かってでも完成した作品にはもの凄いエネルギーが内在している曲が多く、多くの人が出来てくる作品や活動を期待している様です。伝統芸能の世界はとかく敷居が高いと考えられがちですが、一流の、しかも更なる将来が期待される方達の活躍を見ていると、伝統をなぞらえるだけには留まらない様にも思います。少しずつ形を変えながら何百年もの間、受け継がれてきた楽器と音の世界。今回のコンサートに出演されていた演奏者が「大御所」と呼ばれる年代になった時、どんな形を取っているのかが楽しみな、そんな一時でありました。
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