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昨日、東京の吉祥寺でフランス人ギタリストのライブがあり、聴きに行ってきた。そのギタリストは、、、「ピエール・ベンスーザン」。現在、活躍している世界的なギタリストの1人でDADGADと言うチューニングを早くから自分の音楽に取り入れ、「DADGADの魔術師」とも言われている人物。
今回は5年ぶりの来日。必ずギターを弾いているアーティストから名前が挙がる人物なので、一体どんなギタリストなんだろうと思っていた。…多くのギタリストが「その演奏を目の当たりにすると、当分ギターを弾く気力が失せてしまう。」と、口を揃えて言うギタリストって一体、、、?実は昨年の初め、TABギタースクールの主宰であるギタリストの打田 十紀夫さんが宇都宮に来られたときに「今度ピエールを招聘しようと思うんだ、、、」と話されていたのだが、随分前だったこともあり、すっかり忘れていた。今年に入って、知人と電話で話していた際に、1月にピエール・ベンスーザンが来日すると聞き、慌ててチケットを購入した次第(汗)。
ライブ会場は吉祥寺のスターパインズカフェ。私は2階席にいたのだが、アッと言う間に会場は一杯になった。外国人の方も結構聴きに来ていた。オープニングアクトは大阪のヴァイオリンとギターのユニット「ROOTS」。ギターの天満氏はTABからCDをリリースしたとの事だった。アイリッシュトラッドをメインに演奏していたが、ヴァイオリンもギターもクラシカルな雰囲気を持った音。ギターは想像していたよりも太めな感じだった。そしていよいよピエール・ベンスーザンが登場!
(画像は流石に撮れませんでしたが。。。)出て来るなり、空気がガラッと変わる。和やかな中にも、ピンと張り詰めた緊張感が漂う。演奏がスタートすると、これはもう「参りました。」と言うしかない(苦笑)。次々にメドレーで曲を弾くのだが、テンションが全く落ちない。中には10分近く弾いている曲が何曲もあるのに、、、だ。私の席からは手元は余りよく見えなかったのだが、時折よく見ると凄いテクニックを次から次へと繰り出してくる。しかも音を丹念に紡いでいるので、演奏は全く荒く聴こえない。これが同じ人間の演奏なのかと思うと、ため息が出てしまう。しかもベンスーザン、歌も上手いのだ。(フィンガーピッキングのギタリストには声が良い・歌が上手い人が多いのは何故だろう?)インストの曲を2曲演奏したら、Vo入りの曲を1曲演奏すると言う具合で、随所に聴き所を持ってくる。MCもジョークを交えつつも軽薄にならない。常に客を飽きさせないライブこそ、世界のトップレベルのアーティストの「演出」なのだろう。帰宅は1時を過ぎたが、興奮していたのか2時を回っても眠れず、翌朝半分寝ぼけた頭のまま、仕事に向かったのは言うまでもない。
世界は本当に広い。知らないこと・経験していないことが何と多いことか!
~閑話休題~おまけ
今回のライブのことを教えてくれた知人によれば、前回のベンスーザンのライブには、かのピーター・バラカン氏が聴きにきていたのだそうだ。ライブがスタートして暫くすると、隣に座っていた方が前に座っている知り合いに何やら耳打ちをしていた。その隣には小川 倫生氏がいて、私に(ちょっと、ちょっと)とジェスチャーをするので(?)と耳を貸すと、座席の後ろのカウンターにバラカン氏が来ていると言う。まさかぁ、、、と思って一瞬振り向くと確かにピーター・バラカン氏(汗)。休憩に入ると、隣に座っていた方が(どうも、バラカン氏とは知り合いらしい。)小川さんをピーター・バラカン氏に紹介しているではないか!今回のCDがリリースになったときに、ピーター・バラカンにCDを聴いて貰う機会があれば、、、と言う話をしていたが、こんな形で会うことになろうとは思わなかった。どこでそう言う巡り合わせが用意されているのか、本当に予測が付かない。様々な意味で行けて良かったと思えたライブだった。
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