宇都宮市在住のサウンド・コーディネーター 日々雑感
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週末、栃木では珍しいワークショップに参加してきました。
場所は、お世話になっているダンサー妻木 律子さんのスタジオ
「be off」。
場所は、お世話になっているダンサー妻木 律子さんのスタジオ
「be off」。
講師はゲアハルト・クプスキーさんと園子・クプスキーさんご夫妻。
お二人はドイツの病院で音楽療法士として活動しています。
「音楽療法」。昨今は日本でもこの名はあちこちで聞くようになりました。
しかし、実際はどんなことをしているのか、知る機会は余りありません。
論より証拠、これは体験してみるのが一番と言うことで、参加者の1人に
加えて戴きました。
(話によると、今回のこのワークショップはキャンセル待ちの方が多かった
そうで、参加できたのはかなりラッキーだった訳です。
私の周りでもこのワークショップに関心を寄せていた人は多く、
「どんな内容だったか後で教えてね~。」と何人もの人に言われました。)
どんなことをするのかも分からない上に、どんな人が参加しているのかも
分からず。ワクワク感と少しの不安を抱きつつbe offへ。
講師のゲアハルト・クプスキー氏と園子さん
まずはbe offスタッフの指導でそれぞれの身体をほぐし、いよいよワークへ。
最初は身体を叩いてリズムを取り、そのリズムに合わせて自己紹介。
少し緊張が解けたところで、ゲアハルトさんは5人演奏したい人を皆の前に
ピックアップし、好きな楽器を持たせます。
そして言ったのが「コンサートをしましょう♪」
誰が最初の音を出すかも決めず、好きなように音を出して良いと。
いわゆる即興の音楽をその時に皆の前に出た5人で演奏するワークでした。
おずおずと音を出していくと、そこにゲアハルトさんがピアノを
重ねていくのですが、次第に音楽らしくなっていくのです。
参加者は、他の人の音を聴きながら自分の音を重ねていくのを
楽しめるようになっていきます。真剣だけれど凄く楽しい。
即興音楽のワークでピアノを弾くゲアハルト氏。
参加者が奏でた音を全て聴き分けて、伴奏するのですが
ピアノが入っただけで、雰囲気がガラッと変わったりします。
ワーク中の参加者。最初はやや緊張気味に楽器を手にする
人が多かったのですが、最後には自分で音を出してみたい
楽器をどんどん選んでいくまでになっていきました。
ゲアハルトさんと園子さんは、どんな方法やリズムで音を出しても
「それは違う」とは決して言いません。
人それぞれに出せる音があり、出した音そのものがその人の個性だと。
ワーク中には余りそう言った事を仰るお二人ではありませんでしたが、
何となく、ワークを通して言わんとする事が感じられたりします。
他にも大きな音の鳴る楽器とそうでない楽器の音を比べるワークや
身体全部を使って皆の音をコントロールする指揮者のワーク、
リズム遊びのワークや声を使った音程のワークなど、2日間で盛りだくさん
の内容でした。
最後に皆で感想を話し合ったときに「もっとやりたかった」と言う声や
「全く知らない人同士だったのに、音を出すことを通じて深いところで
コミュニケーションを取っていたせいか、何だか良く知っている人の
様に思う。」とか「楽器を習ったことが無くても、こんなに音を出すことが
楽しいと言うことを知ることが出来て良かった。」などなどの
感想が出ましたが、全く同感です。
身体を使い、神経を使って2日間のプログラムをこなしていたのに、
妙に気持ちがスッキリしていました。
しかも楽しいからか、時間の過ぎるのが早い早い(笑)。
そんな爽快感が、「音楽療法」の効果なのかもしれませんね。
クプスキー夫妻は元々音楽学校で学んでいたプロの奏者です。
しかし、演奏するだけでなく音を出すことの楽しさをもっと多くの人に
知って貰いたいと、音楽療法士の道に進んだのだそうです。
園子さんにお話を聞くと、やはり音を出す(=自分を解放させる)ことは
自己免疫力をアップさせるので、精神科や癌の病院などの一見難しい
治療と向き合う事の多い病棟ではとても有効なのだそうです。
2日目の日曜日、ご夫妻はゆっくりする間もなく東京へ戻っていかれました。
2日目に見学をしていたbe offのスタッフも
「ワークショップは見るより参加してこそ、だよね。」と言っていましたが
本当にそうですね。
音に関わる仕事に就いていながら、今回のワークショップは
目から鱗、な気づきが多かったデス。
お二人はドイツの病院で音楽療法士として活動しています。
「音楽療法」。昨今は日本でもこの名はあちこちで聞くようになりました。
しかし、実際はどんなことをしているのか、知る機会は余りありません。
論より証拠、これは体験してみるのが一番と言うことで、参加者の1人に
加えて戴きました。
(話によると、今回のこのワークショップはキャンセル待ちの方が多かった
そうで、参加できたのはかなりラッキーだった訳です。
私の周りでもこのワークショップに関心を寄せていた人は多く、
「どんな内容だったか後で教えてね~。」と何人もの人に言われました。)
どんなことをするのかも分からない上に、どんな人が参加しているのかも
分からず。ワクワク感と少しの不安を抱きつつbe offへ。
講師のゲアハルト・クプスキー氏と園子さん
まずはbe offスタッフの指導でそれぞれの身体をほぐし、いよいよワークへ。
最初は身体を叩いてリズムを取り、そのリズムに合わせて自己紹介。
少し緊張が解けたところで、ゲアハルトさんは5人演奏したい人を皆の前に
ピックアップし、好きな楽器を持たせます。
そして言ったのが「コンサートをしましょう♪」
誰が最初の音を出すかも決めず、好きなように音を出して良いと。
いわゆる即興の音楽をその時に皆の前に出た5人で演奏するワークでした。
おずおずと音を出していくと、そこにゲアハルトさんがピアノを
重ねていくのですが、次第に音楽らしくなっていくのです。
参加者は、他の人の音を聴きながら自分の音を重ねていくのを
楽しめるようになっていきます。真剣だけれど凄く楽しい。
即興音楽のワークでピアノを弾くゲアハルト氏。
参加者が奏でた音を全て聴き分けて、伴奏するのですが
ピアノが入っただけで、雰囲気がガラッと変わったりします。
ワーク中の参加者。最初はやや緊張気味に楽器を手にする
人が多かったのですが、最後には自分で音を出してみたい
楽器をどんどん選んでいくまでになっていきました。
ゲアハルトさんと園子さんは、どんな方法やリズムで音を出しても
「それは違う」とは決して言いません。
人それぞれに出せる音があり、出した音そのものがその人の個性だと。
ワーク中には余りそう言った事を仰るお二人ではありませんでしたが、
何となく、ワークを通して言わんとする事が感じられたりします。
他にも大きな音の鳴る楽器とそうでない楽器の音を比べるワークや
身体全部を使って皆の音をコントロールする指揮者のワーク、
リズム遊びのワークや声を使った音程のワークなど、2日間で盛りだくさん
の内容でした。
最後に皆で感想を話し合ったときに「もっとやりたかった」と言う声や
「全く知らない人同士だったのに、音を出すことを通じて深いところで
コミュニケーションを取っていたせいか、何だか良く知っている人の
様に思う。」とか「楽器を習ったことが無くても、こんなに音を出すことが
楽しいと言うことを知ることが出来て良かった。」などなどの
感想が出ましたが、全く同感です。
身体を使い、神経を使って2日間のプログラムをこなしていたのに、
妙に気持ちがスッキリしていました。
しかも楽しいからか、時間の過ぎるのが早い早い(笑)。
そんな爽快感が、「音楽療法」の効果なのかもしれませんね。
クプスキー夫妻は元々音楽学校で学んでいたプロの奏者です。
しかし、演奏するだけでなく音を出すことの楽しさをもっと多くの人に
知って貰いたいと、音楽療法士の道に進んだのだそうです。
園子さんにお話を聞くと、やはり音を出す(=自分を解放させる)ことは
自己免疫力をアップさせるので、精神科や癌の病院などの一見難しい
治療と向き合う事の多い病棟ではとても有効なのだそうです。
2日目の日曜日、ご夫妻はゆっくりする間もなく東京へ戻っていかれました。
2日目に見学をしていたbe offのスタッフも
「ワークショップは見るより参加してこそ、だよね。」と言っていましたが
本当にそうですね。
音に関わる仕事に就いていながら、今回のワークショップは
目から鱗、な気づきが多かったデス。
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